お酒を飲まないバーのお客様には有名なノンアルコールカクテル「シャーリーテンプル」。アルコールが入っていないので、車で来られたお客様にも大人気です。
ですが、アルコール入りのバージョンがあるってご存知ですか?
関西には、ノンアルコールと、アルコール入りと、2種類のシャーリーテンプルがあるんです。
定番ノンアルコール、そして3種類のアルコール入りレシピを解説します。
ワタシが経営するバーでも使っているオススメのカシスリキュールも最後にご紹介しますね。
一般的なシャーリーテンプルとは?
いろいろなカクテルブックに掲載されている標準的な「シャーリーテンプル」といえば、代表的なノンアルコール・カクテル。
映画の名子役の名前「シャーリー・テンプル」から名づけられています。
1930年代に禁酒法が廃止され、家族づれでお酒が飲めるようになりました。お酒を飲んでいる親と一緒に子供たちも楽しめるようにと作られたソフト・ドリンクなんです。
材料
グレナデンシロップ 20ml
ジンジャーエール 適量
レモンスライス 1枚
作り方
タンブラーグラスに氷を入れ、グレナデンシロップを注ぐ。
ジンジャーエールで満たし、軽くステアする。
レモンスライスを飾って完成。
関西版・シャーリーテンプルとは?
大阪にあったディスコ「マハラジャ」のバーテンダーが、ノンアルコールのカクテル「シャーリーテンプル」が存在することを知らずに、オリジナル・カクテルとして考案してしまったそう。
それが広まって以来、関西で「シャーリーテンプル」といえば一般的にカシスリキュールを使ったアルコール入りのカクテルなんです。
正確な作り方は決まっていない
カシスリキュール入りの関西版シャーリーテンプルの正確なレシピは決まっていません。
どのパターンでも、カシスリキュールを、柑橘系フルーツジュースと炭酸飲料で割ったロングカクテルというのが一般的。
オレンジやグレープフルーツ、ソーダやトニックやジンジャーエールなど、いろいろな組み合わせパターンがあるんですが、今回は代表的な3種類のレシピを紹介します。
大阪で一般的なレシピ
カシスリキュール 30ml
グレープフルーツジュース 45ml
トニックウォーター 適量
スプモーニのカンパリをカシスにかえたレシピ。
カシスの甘さ、そして酸味と苦味のバランスが一体感を感じられる味わいとなっています。
京都で広まっているバージョン
カシスリキュール 30ml
オレンジジュース 45ml
ソーダ 適量
上記2つ以外にも無数のレシピが存在します。
アルコール入りの場合、「カシスベースのロングカクテル」というのが共通するぐらい。
おすすめレシピ
カシスリキュール 30ml
グレープフルーツジュース 45ml
ジンジャーエール 適量
ワタシがオススメするのは、本来のノンアルコール・レシピにも含まれているジンジャーエールを使ったバージョン。
カシスの味わいを生かすためジンジャーエールは辛くないものを使います。
おすすめのカシスリキュールは?
「シャーリーテンプル」は一般的にはノンアルコールカクテルなのですが、関西にはカシスベースのアルコール入りカクテルがあります。
そのレシピは自由度が高く、カシス・柑橘系ジュース・炭酸飲料でつくるロングカクテルというスタイルで地方やお店によっていろいろ。
カシスベースのカクテルなので、カシスリキュールの品質は特に大切です。
バーテンダー歴20年を超えてBAR経営している私が選ぶオススメのカシスリキュールは、フィリップ・ド・ブルゴーニュ社の「クレーム・ド・カシス」。
1889年パリ万国博覧会に出品され、受賞を機に世界で広く知られる銘酒となりました。
高級バー御用達の逸品で、最高級のカシスをたっぷり使用して造られています。
コクのある濃厚な味わいと芳醇な香りが特長。
「ルジェ・カシス」などスタンダードなモノとは雲泥の差。
いままで飲んできたものは何だったのかと思うほど、カシスの味がとっても濃く、上品な酸味が後をひくおいしさ。甘さは控えめ、カシスの持つ旨味が贅沢に詰め込まれていますよ。
まとめ
バーに飲みに行ったときには、カシスベースのシャーリーテンプルをぜひお試しください。オーダーの際に「アルコール入りで」とお忘れなく。
ご自宅で試してみるなら、カシスリキュールは上質のものにすると1ランク上の美味しさに。
バーテンダー歴20年を超える私が経営するバーでも人気のフィリップ・ド・ブルゴーニュ社「クレーム・ド・カシス」。自信を持っておすすめ出来るカシスリキュールです。
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