バーテンダーがおすすめするダークラム酒5選!美味しい飲み方とグラスについて

お酒

 

初めて来店されたお客様にオーダーをお尋ねすると、「おすすめを下さい」とだけ言われることがあります。お客様の好みの味もわからない状態で、カクテルを決めるのは正直難しいんですよね。

なんだかんだ定番のカクテルや、一般受けするベタな味のカクテルを選びがちになってしまうんです。

 

なので、「甘いのが好き」とか「炭酸を使ってあっさりしたロングカクテル」とかもう少しヒントを聞き出してから、お客様にあった飲み物をチョイスするように心がけています。

 

ちなみに、ウチの店はラム酒が多いのが特徴。カクテルベースにするホワイトラムではなく、樽熟成したダークタイプのラム酒を多く揃えています。

 

私がおすすめするラムの飲み方はストレートかロック。ウイスキーをロックで飲める方や、アルコール度数高めのカクテルを好まれる方には積極的にお勧めしています。

バーを経営する私が美味しいとお勧めできるラム5銘柄と、飲み方別おすすめグラスについて記事にしてみました。

 

ラム酒とは

原産地は西インド諸島と考えられているラム酒とは、サトウキビの廃糖蜜または絞り汁を原料として作られる蒸留酒(スピリッツ)である。

そのままロックやストレート、あるいはカクテルベースとして飲用に用いられるだけでなく、お菓子の香り付けに使用されたり、アイスクリームにかけて食べたりなど用途が幅広い。

 

ホワイトとダークの違い

カクテルベースに使われるラムは、活性炭などに通して濾過して作られる無色透明のホワイトラムである。ウオッカと同じようにクセが少なく、モヒートやXYZやダイキリやキューバ・リバーなど様々なカクテルに使われています。

一方、樽熟成され香りや風味が豊かなダークラムは、琥珀色もしくは褐色でウイスキーやブランデーに近い。カクテル以外にも、ストレートやロックで楽しむことが出来ます。製菓の香り付けに使われることもあります。

ホワイトとダークの中間のゴールドラムもありますね。

 

ダークラムの飲み方

長年バーテンダーとしてお客様と接してきましたが、ラムをカクテルでしか飲んだことがない方が多いので寂しいです。

ぜひ一度、ラムをストレートかロックで飲んでみてください。

チョコレートや蜜を思わせるほのかな甘さと、フルーツやバニラなどの余韻が残るほど豊かな香りを堪能できます。

 

生産国によって特徴が違う

ラムって様々な国で生産されているってご存知ですか?

興味深いのは、それぞれのラムに、当時各国を植民地支配していたヨーロッパ諸国の文化が色濃く反映されています。なので、ラベルを見て生産国がわかれば大体の味をイメージすることが出来るのです。

 

旧スペイン領はライト・タイプ

旧スペイン領のキューバやプエルトリコでつくられるラムは、シェリー酒のような軽い口当たりが特徴的。

キューバ

  • ハバナ・クラブ
  • コイーバ

 

プエルトリコ

  • バカルディ (1862年キューバで創業、現在はプエルトリコ)
  • キャプテン・モルガン(スパイスト・ラムなどは、プエルトリコ。ただし、ダークはジャマイカ)
  • ロンリコ

 

 

旧イギリス領はヘビー・タイプ

イギリス領であった、ジャマイカやトリニダード・トバゴやガイアナ産のラムは、ウィスキーのように重厚な味わい。蒸留後、内面を焦がしたオーク樽(バーボン樽を用いることもある)で熟成させているので、褐色のように濃い色と焦げたような香りをしています。

 

ジャマイカ

  • マイヤーズ
  • アップルトン

 

ガイアナ

デメラララムとは、南米ガイアナのデメララ川沿いで生産されているラムの事を指します。

  • レモンハート
  • エル・ドラド

 

トリニダード・トバゴ

  • オールド・オーク
  • バローズ

 

フランス領ではミディアムタイプ

フランス領マルティニーク島のラムは、香りに気品があり、まるでブランデーのような深みが感じられます。

マルティニーク島

  • クレマン
  • ジェー・エム・ラム
  • トロワ・リヴィエール
  • ラ・マニー
  • HSE サンテティエンヌ

 

上記以外でも、カリブ海の島々や南米などサトウキビの生産地の多くでラムは生産されています。

 

 

おすすめラム 5銘柄

ダークラムでおそらくもっとも有名なのは「マイヤーズ・ダーク」でしょう。しかし、ストレートやロックではお勧めしません。

バーテンダーとして20年以上働いてきた私が、入手しやすく美味しいラムをピックアップしました。(順次追加します)

 

ロン・サカパ・センテナリオ23年

 

私がバーテンダーとして働き始めて最初に美味しいと感動したラム。グアテマラ産。

 

ラムの概念を超えたコニャックを思わせる深い味わいと芳醇な香りで、インターナショナル・ラム・フェスティバルで5年連続金賞受賞、そして2003年、同大会で 「Hall of Fame(殿堂入り)」に選ばれ、不動の地位を築いたラム。

蜜やチョコを感じさせるほのかは甘さと、バニラや柑橘系の余韻が残るほどの豊かな香り。その素晴らしいバランスは他にはない。

今まで飲んできたダークラムを記憶から消し去るほどの満足感を得れるだろう。

 

 

 

パンペロ・アニベルサリオ

 

革袋が特徴のベネズエラ産ラム。

芳醇な香りと滑らかな口当たりが特徴であり、「まるでコニャックのよう」と称される奥行きの深いラム酒です。その複雑な味わいは、単式蒸留とオーク樽による最長6年の長期熟成によって得られています。

 

 

 

キャプテン・モルガン・プライベートストック

 

海賊のラベルが印象的なラム酒ブランド「キャプテンモルガン」。17世紀に活躍した伝説の海賊「ヘンリー・モーガン」に因んで生まれたラム酒ブランドであり、バニラの甘い味わいが特徴的なスパイスト・ラム(フレーバー・ラム)

生産者が自分たちで飲むためにストックしていた出来の良いロットを製品化したラム酒が「キャプテン・モルガン・プライベートストック」。バニラやシナモンの甘みが強く、スタンダード品と比べると旨みも香りも一段上のプレミアム・ラムです。

 

ウチのお店でも特に女性のお客様に人気ですね。

 

 

サンタ テレサ 1796

 

 

最低4年~35年間オーク樽で熟成させた原酒をブレンドし、さらに「ソレラシステム」で6年間熟成させたベネズエラ産ラム。

「ソレラシステム」とは、一番熟成のすすんだラム酒を樽から出して商品化して、減った分を次に熟成しているラム酒で満たします。これを4段階の熟成期間の違う樽で順番に行います。

シェリーの熟成システムと同じ。

 

味わいは、驚くほどまろやかな口当たりと、コニャックを思わせる高貴で奥深い味わいが特長のラムです。余韻は長く、しっかりとしたボディで、オン・ザ・ロックやストレートがおすすめです。

 

 

アプルトン エステート 12年

 

1749年創業、ジャマイカ最古のラムメーカーと言われるアプルトン社。サトウキビ栽培から瓶詰めまで自社で行う数少ないラムメーカーの一つです。

オーク樽で最低12年以上熟成させた原酒をブレンドしたマスターピース。深く奥行のある味わいは、ストレートやロックで飲むのにふさわしい逸品。

 

 

 

おすすめグラス

美味しいラム酒はぜひともストレートかロックで楽しんで頂きたい。

ご家庭で適当なグラスでラムを飲むよりも、少しだけグラスにもこだわってみませんか?

 

テイスティング・グラス

品種や産地などが異なる様々なワインを、全て同じ条件でテイスティングするために、国際規格(INAO)によってサイズや形状が統一されたグラス。低価格で同じものを揃えやすい。

ワインだけで無く、香りを楽しむ日本酒やブランデー・ウイスキー、スピリッツ類にも幅広く使用できます。

 

 

ブランデー・グラス

ブランデーグラスは、チューリップ型に腰が膨らんでおり、口が少しすぼまっている形が特徴のブランデーを飲むためのグラス。

グラスを手で包み込んで体温で暖めて香りを立たせます。グラス上部のすぼまった部分に香りが集まるので、ブランデー以外にもウイスキーやダークラムなど香りを楽しむお酒にピッタリのグラスです。

 

 

オールドファッションド・グラス

ウィスキーやラム等の酒類をオン・ザ・ロックスタイルで飲む際に用いられるほか、ゴッドファーザーなどのカクテルにも用いられます。

通称「ロック・グラス」とも呼ぶが、正確には「オールド・ファッションド・グラス」という。 オールド・ファッションド・グラスとの名称は、オールド・ファッションドというカクテルに由来。

容量は通常180~300cc、ダブル用は350~440cc程度である。

 

 

まとめ

ホワイトラムはウオッカなどと同じようにカクテルベースとして使用します。樽熟成したダークラムは、ストレートやロックで芳醇な香りと重厚な味わいを楽しんでください。

お酒を楽しむときにグラスにもこだわるだけで、本当に味わいが変わってくるんですよ。美味しいお酒の飲み方はグラスが決め手だとハッキリと断言できます。

 

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